第39号(2021年新春号)

第39号(2021年新春号)

2021/07/06

fuji 新型コロナウイルスの陽性者が増えているということで、年末年始は「ステイホーム」だった方も多いことと思われます。日根野事務所では、毎年仕事始めの日に、年末年始の休暇をどう過ごしたか、報告し合う習慣があったのですが、今年は誰も何も報告することがなく、あいさつをして終わりになってしまいました。今年の早い段階で、明るい兆しが見えてくることを願うばかりです。

 それでは、「ひねの通信」第39号をご覧ください。

 

 

デジタル時代の読書の楽しみ方

 

 書籍を買うときはAmazonをよく利用するのですが、最近「Audible(オーディブル)を1か月無料で」という案内があり、試してみました。Audibleというのは、いわゆる「聞く読書」で、書籍の内容をナレーターの方が読んでくれます。私はスマホのアプリで、車での移動中に、聞く読書をしています(電車での移動中は、紙の読書をしています)。再生スピードを調節することができ、0.5倍速から3.5倍速まで選べます。

 

 最初の無料期間に選んだ1冊が池上彰さんの「知らないと恥をかく世界の大問題9」でした。私の知らないことばかりで、恥をかく前に知っておいてよかったと思いつつ、Audibleは継続しないでおこうと決めたのですが、解約するのをすっかり忘れていました。そのまま時が過ぎ、1か月分1,500円を課金されてしまったので、やむなくもう1冊、聞く読書をすることにしました。

 

 ヤニス・バルファキスの「父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」を聞き始めたのですが、これがおもしろい!経済の本質的な話を分かりやすく教えてくれる書籍で、3回聞きました。それだけでは飽き足らず、結局、書籍を購入して、改めて活字で読み直すことになり、単に本を購入して読むよりも高くついてしまいました。「Amazonの思うつぼじゃないか!」と思いつつ、もう1冊聞くことにしました。

 

 次は、活字では読む気のしない長編で、専門性の高い書籍をと思い、ジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄(上巻)」を聞いてみました。活字なら、間違いなく最初の10ページ以内で退屈して投げ出してしまう感じの専門的な内容ですが、車を運転しながら、なんとなく聞けてしまいます。ひと通り聞いた後、もう1度最初から聞き始めると、1回目のときより内容が理解しやすくなっています。いつの間にか、専門的な内容に対する免疫ができています。

 

 もうすぐ1 か月が経過し、コインがチャージされるので、「銃・病原菌・鉄(下巻)」を聞くのが楽しみになっています。結局、「銃・病原菌・鉄」も書籍を購入することになりそうです。

 

 書籍が敬遠される時代ですが、やはり書籍には素晴らしい知識や知恵が書かれていると思います。聞く読書は、名著に触れる機会を増やしてくれる助けになっていますし、専門的で取り組みにくい書籍の入口になるという役割も果たし

てくれています。まずは聞く読書で親しんで、おもしろければ活字に進む。なるほど、これがデジタル時代の読書の楽しみ方か!

(代表社員 公認会計士・税理士 日根野健)

 

再掲:固定資産税、償却資産税の減免について

 

 前号でもお伝えしました通り、新型コロナウイルス感染症の影響で、収入が減少している中小企業者等(個人、法人)に対して、2021年度の固定資産税・都市計画税を減免する制度があります。

 

 対象は、事業用家屋、設備等の償却資産に対する固定資産税と、事業用家屋に対する都市計画税で、全額免除又は2分の1減額となります。

 

 減免の要件は、2020年2月~10月までの任意の連続する3か月間の事業収入が、対前年同期比30%以上減少していることとなります。

 

 適用を受けるためには、2021年2月1日(月)までに、各市町村の様式を利用して「認定経営革新等支援機関等」から申告書を発行してもらい、各市町村に申告が必要です。日根野会計事務所は、「認定経営革新等支援機関等」ですので、申告書発行が必要な方はご連絡ください。

 

 持続化給付金、家賃支援給付金の申請期限は、2021年1月15日(金)です。申請期限が迫っておりますので、申請を検討されている方はお急ぎください。

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